1941年、マンハッタンのロフトにて、
カーン夫妻とその友人たちが皮革工房を開業したのがはじまり。
定番はキャンパス地で作られたシグニチャー・ラインのバッグ。
ほかにも、女性受けするピンクカラーやかわいい柄を採用したバッグから、
ビジネスシーンにも活躍するシックなデザインの商品まで幅広く取り揃えています。
日本に進出したのは、1988年ですが、
90年代にはあまりメディアで名前を聞くほどの人気ブランドではなかった気がします。
余談ですが、初めて「コーチのバッグがいい」という話を人から聞いたときには、
「高知のバッグがいい」と言っているのだと勘違いしていたくらいです。
作家の村上春樹が、コーチのバッグを愛用している。
……と何かの本で書いていましたが、
村上氏はまさかこれほど人気の高いブランドとは知らず、
アメリカに来た際にコーチの店に殺到する日本人客を見て驚いたというようなことを語っていました。
やがて、流行に敏感な女性たちがシグニチャーを中心とした
バッグに飛びつき、あれよあれよという間に大人気ブランドへと成長していきました。
コーチの何がそんなに魅力的なのでしょうか。
思うに、ヴィトンやエルメス、プラダ、グッチのような一流ブランドは、
すでにファンがあまりにも大規模に達しているため、
持っていてもそれほど個性が発揮できないと感じる向きに対するアピール度が抜群であること(ただし、現在ではコーチも相当数のファンを抱えるブランドとなりましたが)。
さらに、それら高級ブランドが文字通りまとっている高級さゆえのスノビッシュな感じがなく、カジュアルな気分で使いこなせること。
この点が大きいのではないかと思います。